ショットブラスト&
プライマー加工

  • ショットブラスト&
    プライマー加工

FLOW
加工の流れ

鋼材の防錆効果を高めるショットブラスト&プライマー加工は、造船、橋梁、電力プラント、海洋構造物、スタジアムなど、長期にわたって塗膜による保護が必要な場所で広く活用されています。

  • 入荷・送り

    海上輸送または陸送で届けられた鋼材を当社で受け取り「入荷」します。お客様の納期に合わせて工程計画を作成、計画通りに鋼材をラインに「送り」ます。

  • ショットブラスト加工

    ショットブラスト装置内で鋼材の表面の鉄の酸化物、錆、汚れなどを除去します。加工後の鋼材は表面に酸化していない鉄が現れ、小さな凹凸ができあがっています。

  • プライマー加工(塗装)

    防錆性に優れた塗料を自動塗装します。錆等が除去されているため、塗装内部の錆が進行しにくく、小さな凹凸により表面積が広がり塗装の密着性が上がります。

  • 取り・出荷

    加工後、自動で製品番号を印字された鋼材をラインから「取り」、後工程の作業性を考えて並べ替えながら保管場所に下ろします。その後、納期どおりに「出荷」します。

STRUCTURE
ショットブラスト&プライマー加工の仕組み

通常の鋼材塗装

内側からの錆で塗装が剥がれ落ちる

通常の塗装では、製造時に付着している鉄の酸化物(ミルスケール)や錆、汚れの上から塗装するため、時間の経過とともに鉄とミルスケールの境界で錆が進行し塗装が剥がれ落ちてしまいます。

ショットブラスト&プライマー加工での鋼材塗装

ショットブラスト&プライマー加工では、
錆を除去し、防錆塗装を行います。

入荷時の鋼材の状態

入荷時の鋼材の状態

入荷時の鋼材には製造時に付着している鉄の酸化物(ミルスケール)や錆、汚れがあります。それらの異物を除去するために、ショットブラスト加工を行います。

POINT
  • 通常の塗装はミルスケールを除去しないまま行うため、鉄とミルスケールの境界で錆が進行しますが、ショットブラスト加工を行えば錆の進行を食い止められます。

ショットブラスト加工を実施

ショットブラスト加工を実施

小さな無数の鋼球(研掃材・ショット玉)をショットブラスト装置から高速で鉄の表面へ投射します。

ショットブラスト加工後

ショットブラスト加工後

研掃材・ショット玉がぶつかった衝撃で鉄の表面にあったミルスケール等の異物は除去され、酸化していない鉄の素地が表面に現れ、小さな凸凹ができます。

プライマー加工を実施

プライマー加工を実施

ショットブラスト加工の直後、鉄の酸化が進む前に、防錆性に優れた塗料を自動で吹き付けて塗装し(プライマー加工)、鋼材の表面を保護します。ミルスケールなどが除去されているため、塗装内部から錆が進行しにくくなります。

POINT
  • ショットブラスト&プライマー加工を行った場合、時間が経過しても塗装の剥離がなく、表面の凹凸によって、鋼材との密着性も上がります。

ショットブラスト&プライマー加工を行うと
塗装が長持ちする!!

そのため、私たちが加工した鋼材は、長期にわたって塗膜による鋼材の保護が必要なところに使用されています。

橋梁、造船、電力プラント、LNGタンク、海洋構造物、美観を重視した建物などで技術が活かされています。

ニホンケミカルグループは日本全国で様々な鋼材の
ショットブラスト&プライマー加工に対応しています

当社も所属する「ニホンケミカルグループ」では、全国に8つの工場を保有しており、薄物(厚さ2.3mm)から大型(高さ1,000mm)のものまで、様々な大きさの鋼材や、異型の鋼材も高精度に表面処理することができる生産ライン、機械設備を備えております。
ホットコイルから切断した厚さ2.3mmの薄物も、独自のショット加工技術で歪みを最大限抑えることが可能です。
大型の鋼材でも手打ちブラストにて対応できますので、まずはご相談ください。
※対応寸法は下図もご参照ください。

鋼板


(板幅3600mmまで)

※板幅3601~4500mmはご相談ください。

(板厚 4.5mmから)

※3.2mmも対応可能ですが、まずはご相談ください。

大型の製品

パイプ

H鋼

角パイプ(コラム)

※上記以上のサイズはご相談ください。

製品ブラスト

※単体重量 10t

PAINTING MATERIAL
プライマー加工の塗装について

最適な一次防錆塗料のご提案

鉄は非常に錆びやすいため、ショットブラスト加工によって鉄の素地が現れた鋼材の表面を、プライマー加工によって保護する必要があります。そこで、当社では創業以来蓄えたノウハウから、お客様に最適な一次防錆塗料のご提案も行っております。
また、鋼材の規格に応じて、一次防錆の塗料の色調を変えることで、お客様の規格管理を容易にする工夫もしています。
当社では、主に下記のような一次防錆塗料を使用しています。

  • ジンク系塗料

    塗料の中に亜鉛が含まれており、その亜鉛が鉄の代わりに酸化され鉄が守られます。

    ※上塗りの種類に応じて、無機ジンクリッチプライマーと有機ジンクリッチプライマーに分かれます。

  • ウォッシュ系塗料

    塗料の中にリン酸が含まれており、リン酸と鉄が反応し、鉄の表面に錆びない膜ができます。

高品質の塗装と管理

当社では、国際海事機関(IMO)が採択した新塗装基準(PSPC)に対応した設備を有しており、PSPCの各種条件を満たすことができます。二重船底・船側部を有する船舶を建造するお客様にとって必須であるこの塗装を、創業時から行っています。
また、塗装防食検査のスペシャリストであるFROSIO LEVELⅢの資格を持った社員が在籍しており、厳格な品質管理体制を取っています。定期的な測定・検査と日常的な監視により、高品質の製品を出荷しています。

実績紹介

  • ショットブラスト

  • 切板(プライマー加工)

  • 鋼管(プライマー加工)

  • アングル(プライマー加工)

  • H形鋼(プライマー加工)

  • 自動塗装(プライマー加工)

  • 鋼板(プライマー加工)

  • 鋼板(マスキング)

  • マスキング対応

  • 識別線

  • 錆止め塗装

  • 切板・短尺材

  • 材料検査対応

  • 工程内検査
    (サイズ及び員数等)

  • 各種検査対応

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